視覚障害者用iPhoneキーボード『クワーティーケースパッチ』

QWERTY Case Patch全体を撮った写真。手のひらサイズの小型キーボードで、表面には左右に分かれて、縦5列・横6列の30個のボタンがある。 QWERTY Case Patchの側面（上側の端）を撮った写真。

QWERTY Case Patch（クワーティー・パッチ・ケースと呼びます）は、見えない・見えにくい方がiPhoneを快適に利用できるよう開発された特殊キーボードです。パソコンのキーボードのようにホームポジションに対応したボタン配列になっていて、素早い文字入力が可能です。

文字入力だけでなく、VoiceOverのキーボードショートカットを入力することで、iPhoneのアプリを開いたり、メールやネットニュースを読んだり、電話をかけたりといった操作ができます。

視覚障害者専用キーボード『QWERTY Case Patch』の特長

QWERTY Case Patchは、Bluetoothという無線電波でiPhoneと接続します。キーボードの大きさはiPhone SEより一回り大きいサイズです。

次の写真のように、両手で本体を持ち、両手で包み込むように本体を支えます。左右の人差し指を突起がついたキーにそえ、中指・薬指・小指をその隣にそえると、自然にホームポジションに指を置いたときのような構えになります。両方の親指は、本体上側面のボタンを押すためにそえます。

QWERTY Case Patchを両手で持っている写真

キーボードがついている面を自分の身体の反対側に向けるイメージで持ちます。『アコーディオンを弾くときのように持つ』と表現される方もいらっしゃいます。

QWERTY Case Patchは、パソコンのキーボードのように左手の人差し指のキーが英字のＦキー、右手人差し指が英字のＪキーです。Ｆの左隣はＤ、Ｓ、Ａとなり、Ｊの右隣はＫ、Ｌ、セミコロンです。ホームポジションの上下の列もパソコンと同じ配列で英字キーが並んでいます。

パソコンでローマ字入力に慣れている方であれば、パソコンのタイピングと同様の高速入力が可能です。さらに、

キーボードは左右の手でそれぞれ押せるよう分かれて配置されています。

QWERTY Case Patchは机に置いて使う必要のないデザインです。そのため、出先のベンチや電車・バスの車内などの限られたスペースでも存分にお使いいただけます。

連絡先（電話帳）を検索する時
電話だけでなくメールやLINEなどの連絡先を検索する時や、Zoom・Slack・Microsoft Teamsといったミーティングの相手、条件を探す場面で活躍します。
出先でメールやLINEを返信する時
特に仕事上のメールや長文のLINEを返信する際にはキーボード配列による高速入力が便利です。
手袋をしてiPhoneを使う時
手袋をしていてもキーが押せます。冬場の外出にうってつけ！汗で本体のジェスチャーが認識しにくくなる夏場にも便利です。
パソコン経験の長い方
QWERTY Case Patchはパソコンのキーボード配列に似ていますので、タッチタイピングを習得されている方なら便利さをより実感していただけるでしょう。