弱視・ロービジョン者に見やすい飲食店のメニュー表を制作する
2022年9月18日 更新
こんにちは。ブラインド IT ヘルパー 代表の岸本です。
列島の台風が迫る中ですが、神戸市は嵐の前の静けさで晴れていたので事務所で制作系の作業をしていました。
案件、飲食店のメニュー表の文字サイズを拡大したバージョンの制作です。
弱視・ロービジョンの当事者は、普段から目視で文字やアイコンを確認して生活しておられます。そういった方々の場合、音声データや点字版の資料よりも、大きな文字で書かれた資料の方が便利な場合があります。
通常のメニュー表(1枚めの画像)を拡大(2枚めの画像)のようにしました。
原本(一部抜粋)
拡大版
資料を大きくするには拡大コピーがオーソドックスですが、紙の面積が大きくなりすぎるとかえって見えにくくなることがあります。
元の資料と同じ紙の大きさで、文字や重要なアイコンだけサイズが大きくなった資料にすること、ページ数は増えても資料として読みやすさを損なわれないことを目指して制作しました。
細かいところでは、ドリンクメニューのように選択肢が並ぶ箇所の改行位置を調整して違和感ないようにしたり、行を眼で追っているときに見失わないよう、先頭行を揃えたり、行間を空けすぎないようにしたりと調整しました。
このように当店では弱視・ロービジョンの方に見やすい説明書・クイックマニュアルなど印刷物の製作も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。